【最新版】ビッグボーイの看板が変わった理由とは？新デザインの秘密と狙い

(画像はイメージです）

ビッグボーイの看板が変わった本当の理由

結論から言うと、ビッグボーイが看板を変えたのは、ブランドイメージの再構築（リブランディング）のためです。長年親しまれてきた「ボビーくん」が印象的な旧デザインを卒業し、より現代的で洗練されたイメージに進化しました。

時代の変化とともに、ファミリーレストランの利用層も多様化しています。若年層は「おしゃれで落ち着いた雰囲気」を求める傾向が強まり、従来の“明るく元気”な印象から、“上質で安心できる空間”への転換が必要とされていました。

ビッグボーイはアメリカ発祥のブランドですが、日本では「ファミリーで行く洋食レストラン」として定着していました。しかし、SNS時代の今、飲食店の“見た目”も選ばれる理由のひとつ。「看板が古い」「ちょっと時代を感じる」という声をきっかけに、企業はブランドの若返りを図りました。

このリブランディングには、若年層の取り込み、都市型店舗への対応、新しい生活様式に合ったデザイン整備といった目的があります。

飲食店にとって看板は“顔”です。特に郊外では、車からの視認性が重要。看板を見ただけで「おいしそう」「入りやすそう」と思えるかどうかが集客を左右します。

新デザインでは、夜間でも目立つLED仕様、黒と赤のコントラストによる視認性向上、シンプルで上質な印象といった要素が取り入れられています。

実は、ファミレス業界全体で“看板の近代化”が進んでいます。

チェーン名	変更時期	コンセプト	主な対象層
ガスト	2021年頃	温かみと視認性アップ	ファミリー・ビジネス層
ココス	2022年頃	モダン化・上品さ	若年層・女性
ジョナサン	2023年頃	都市型への統一感	若者・ファミリー
ビッグボーイ	2023〜2025	クラシック×現代感	家族＋若者層

現在、全国のビッグボーイ店舗では段階的に看板リニューアルが進んでいます。

2023年頃から順次切り替えが始まり、2025年現在では関東圏・都市部を中心に新デザインが主流になっています。

札幌の新店舗では、黒を基調にした落ち着いた外観に変更され、「以前より大人っぽい」「夜に映える」という声がSNSで目立っています。

ビッグボーイといえば、赤いオーバーオール姿の「ボビーくん」。実はこのキャラクター、1950年代のアメリカで誕生した“Big Boy”の象徴でした。

しかし、近年はキャラクター離れの傾向が強く、「シンプルなブランドロゴ」に統一する企業が増えています。ボビーくんは完全に消えたわけではなく、一部のグッズや限定店舗では今も健在。

この変化は、「懐かしさを残しつつ、時代に合わせて進化する」ための選択と言えるでしょう。

「ボビーくんいなくて寂しいけど、ちょっと大人っぽくていいね」
「前の看板が好きだったけど、新しい方が写真映えする！」
「夜でも目立つから運転中に見つけやすくなった」

SNS上では、懐かしさと新鮮さの“交差点”に立つ声が多く見られます。

中には「子どものころの思い出が消えたようで少しさみしい」という感想もあり、長年親しまれたブランドが“変わる”ことへの戸惑いも感じられます。

しかし全体としては、「落ち着いて見える」「現代っぽくて好き」といった肯定的な意見が過半数を占めています。

リニューアルは看板だけにとどまりません。

今後、ビッグボーイは店舗デザイン・内装・サービスのアップデートを進めています。

北海道では、木目調と黒ベースを組み合わせた落ち着いた店舗が増えています。外観だけでなく、店内も“カフェ風”のインテリアに変わりつつあります。